一次および二次の役割の逆転について

災害またはリンク障害が発生した場合、役割を入れ替えて重要なデータへのアクセスを引き続き提供することができます。これは有効なフェイルオーバー技術であり、一次ピアに障害が発生したときに、複製セット内のボリュームでビジネス上重要な業務を継続するように設定できます。

役割の逆転では、一次ピアが二次ピアになり、二次ピアが一次ピアになります。アプリケーションソフトウェアは、元は二次ピアだったもので実行されます。元の一次ピアの障害が解消されると、再び役割が逆転されて両方のピアが元の役割に戻ります。

最良の方法は、同期動作の実行中または中断によって二次ピアのデータの整合性が失われた場合に備えて、二次ボリュームのボリュームスナップショットを定期的に作成することです。ボリュームスナップショットがあると、ロールバック動作を実行してスナップショットからデータを復元できます。

注 : ロールバック動作を実行するには、その前に二次ピアの複製セットを削除する必要があります。ロールバック動作の完了後は、複製セットを再び作成します。

注意 : 役割の逆転中に一次ピアまたは二次ピアへの入出力動作が行われた場合、同期動作を開始するとデータが失われます。現在の二次ボリュームが現在の一次ボリュームと同期され、二次ボリュームへのすべての書き込みが失われるからです。

関連項目